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温熱負荷と脂質代謝

ダイエットを考える上で、体内に蓄積した脂肪をいかに減少させるかは重要な問題です。
体内に蓄積された脂肪を減らすためには、摂取エネルギーを減少させるか、あるいはエネルギー消費量を増加させるかのいずれかの方法が考えられます
後者のエネルギー消費量の増加は、運動や筋細胞増加による基礎代謝量の増大によるものです。
一方、物理療法の基本的要素の一つである温熱刺激は、古くから痛みや痙縮の軽減、あるいは循環の改善などを目的に用いられてきましたが、近年ヒートショックプロテインなどの観察から温熱刺激が筋力増強の一手段として注目を集めています。

温熱負荷は筋肥大を引き起こすだけでなく、脂質代謝を亢進させる作用を持つ。

ある研究によると筋細胞に対するは41℃の暑熱環境に60分間曝露する温熱負荷は、筋タンパクの合成を促すとともに、「アディポネクチン」を増加させる作用を持つことが報告されています。
この「アディポネクチン」は脂肪細胞から分泌されるアディポカインであり、損傷血管の修復や骨格筋への糖の取り込みや脂肪燃焼を促す作用を有しています。
したがってこの報告は、温熱負荷は筋肥大を引き起こすだけでなく、脂質代謝を亢進させる作用を持つことが示唆するものになります。
41℃の暑熱環境に60分間曝露というのはあくまで実験によるものですが、高温の温熱負荷は内臓脂肪蓄積によるメタボリックシンドロームの予防と改善に効果的な可能性があるということです。
暑熱環境というのは、気持ち的にはあまり気持ちのいいものではないのかもしれませんが、筋にとっては非常に良い刺激ともいえるのかもしれませんね。

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