PICK UP!

人工甘味料について考える

肥満に対する意識が向上や健康志向・ダイエット志向が広がりを見せ、世の中には多くの低カロリーやカロリーゼロ、シュガーレス(砂糖不使用)などを謳った商品があふれている。
これらの食品には、砂糖の代替甘味料として糖アルコールや非糖質系甘味料(天然甘味料、人工甘味料)が用いられている。
人工甘味料は人工的に化学合成された甘味料であり、代表的なものとしてアスパルテーム、アセスルファムカリウム(アセスルファム K)、スクラロースがある。
1 グラム当たりのカロリーはアスパルテームで砂糖同様 4 kcal、アセスルファム K、スクラロースは 0 kcal であり、また、いずれも砂糖の数百倍の甘味度を有することから、砂糖と比べて少量で甘味を実現できるため、ダイエット清涼飲料水や菓子(ガムや錠菓)に使用されている。
アメリカなどでは、砂糖の代替甘味料として人工甘味料を使用することで、血糖上昇や摂取カロリーを抑制し、肥満・糖尿病の予防や治療に有用な可能性がある一方でその糖代謝に及ぼす影響についてはまだ十分わかっていないとされている。
個人的にも、人工甘味料は人間の体内では消化・吸収・代謝がされにくいともいわれている点については、摂取するかどうか考えさせられるところもある。

人工甘味料が糖代謝に影響を与える可能性はある

血糖の上昇や摂取カロリーの抑制などに効果が効果があるとされている人工甘味料ですが、糖代謝への影響が全く無いとはいえずさまざまな研究の報告がされています。

一つ目は、腸内フローラへの影響です。
腸内フローラといえばさまざまな生活習慣病との関連があるといわれていますが、最近の研究では、人工甘味料が腸内フローラに変化をもたらし耐糖能障害をもたらす可能性が報告されています。

そして、もう一つが味覚への影響が考えられています。
本来、日常生活の中では甘味の感覚に続いて血糖が上昇することが条件付けされていますが、人工甘味料では甘味のあとに血糖上
昇が起こらないため、エネルギーの恒常性が崩れ、摂食行動などに影響を与え、むしろ太りやすくなる可能性が報告されているます。
人工甘味料の強い甘味に対する慣れてしまい,甘味に対する感覚鈍麻をもたらし、より甘味に関連した糖質を多く摂取するしてしまう可能性もある。
また、本来は舌の味蕾に存在する味覚細胞が腸管にも存在することがわかり、腸管での甘味の感知がインクレチン分泌をもたらしたり、腸管でのナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT1)などの発現を介して腸管でのブドウ糖輸送に影響を与えたりすることで、糖代謝に影響を与える可能性が示唆されています。
しかし、ヒトを対象とした研究では人工甘味料負荷によるインクレチン分泌は認められず、人工甘味料の腸管甘味受容体を介した糖代謝への影響についてもこらから更に検討が必要だといわれています。

人工甘味料はダイエットをするうえではとても頼もしい存在です。
しかし、人工甘味料の糖代謝に対する影響にはまだまだ不明なことも多いため、過剰な摂取にならないようにうまく摂取していく必要があると個人的には感じます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. アブラナ属野菜

  2. 食べすぎない食事の仕方

  3. ブルーベリーは眼に良いか

  4. お酢を飲むと身体はやわらかくなるのか

  5. ケトジェニックダイエット

  6. ダイエットと生理学

  7. スイーツの食べ過ぎが及ぼす体への影響

  8. 抗酸化力を考える

  9. 運動後にはチョコレートドリンクを

最近の記事

PAGE TOP