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疲労とはどう感じるのか?

ヒトなら誰もが感じたことのある「疲れた」について考えていきたいと思います。

疲労とは何か?

「疲労」とは、スポーツの場面を想定するなら、本人は一生懸命頑張っているのにパフォーマンスが低下してしまう状態のことだと言えます。
例えば、運動を開始したときには60kgの力が出せていたのに、反復しているうちに50kg、40kgと力が徐々に低下していく、全力で走っているはずなのに回数を重ねていくと走るスピードが徐々に落ちてしまう、それがまさに「疲労」という現象です。
ただし、パフォーマンスが一時的に低下したとしても休めば必ず元の状態に戻り、回復するものだということがポイントです。
日常生活の中で運動やスポーツ活動時に起こる一過性の疲労は「急性疲労」とも呼ばれます。
一方、一時的な休息だけでは元に戻らない、長期にわたって倦怠感や不快感を伴う疲労もあり、一般的に「慢性疲労」といわれるものもあります。

「中枢性疲労」と「末梢性疲労」

疲労が起こっている場所によって分類すると、「中枢性疲労」と「末梢性疲労」に分けることができます。
「中枢性疲労」とは、主に脳などの中枢神経が、肉体的な疲れに至る前に感じる疲労と表すことができます。
これは、限界近くや限界以上の運動を行うことで身体に生じる害を未然に防ごうとする防御機能の一つであると考えられています。
脳そのものが疲労しているのではなく、筋肉が疲労し始めているなど様々な情報を元に、脳がわざとパフォーマンスを下げているかもしれないのです。
「末梢性疲労」とは、主に筋肉の機能が一時的に低下している状態のことをいいます。

パフォーマンスの低下をできる限り早く元の状態に戻すために何をするのかを考える方が現実的。

筋肉などの疲労にとってパフォーマンスが低下してしまう理由はいくつかありますが、一番分かりやすいところでは燃料切れです。
エネルギー源が枯渇してしまうことで疲労が起こります。
筋肉を収縮させる直接のエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)は、もともと細胞内に貯蔵できる量が限られています。
そのエネルギーが枯渇しないようにクレアチンリン酸などを使って瞬時にATPを再合成し、筋肉の収縮を持続しようとしますが、それらの貯蔵量にも限りがあるので、筋収縮を無限に継続させることはできません。
別のエネルギー源を食物として供給することができますが、そのためには食事で摂取した栄養を、身体に取り込んだ酸素を使って燃やす必要があります。
しかし、酸素を体内にうまく取り込めない、空気が薄くて十分な酸素を得られない、血流が阻害されて酸素が行き届かないなどの理由で、エネルギーをつくり出すことができず、パフォーマンスが低下してしまうこともあります。
また、筋収縮のためのエネルギーをつくる過程で、細胞内では化学反応が起き、その結果として代謝産物が生成され疲労を引き起こすこともあります。
代謝産物が筋肉の細胞の中でイオンバランスを崩し、それによって筋内の環境変化が起きることで、筋収縮を阻害するのです。
その他、運動時に生じた熱は体温の上昇をもたらしますが、著しい体温の上昇は細胞の働きを低下させてしまいます結果的に中枢性疲労も末梢性疲労も運動のパフォーマンスを低下させてしまうのです。
疲労しないためには何をしたらいいのかを考えるよりも、一時的なパフォーマンスの低下をできる限り早く元の状態に戻すために何をするのかを考える方が、現実的だといえます。

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