今日はトレーニングの効果についての基礎を考えてみます。
トレーニングによる身体の効果はどれくらい続けると生まれるか?
トレーニング開始、数時間後には身体は強く健康になり始めます。
一回の有酸素運動直後から、改善し始めるんです。
そして約48時間後には、筋肉は血糖値を下げるため、いつもより多くのブドウ糖を消化するようになります。
それでは数回の運動になるとどうでしょうか?
脳は強い力を生み出すために多くの筋繊維を収縮させようとし始めます。(これを神経の目覚めともいいます。)
また血糖値を効率よくコントロールするため、インスリン感受性(インスリンによる血糖値の低下などの効果)が改善しはじめます。
だいたいですが、本格的なトレーニングをすれば、約2週間後には筋肉中の個々の筋繊維が大きくなり始めます。
ただし、見た目にはっきりとわかるくらいの身体が変化するには時間がかかって、文献にもよりますが脂肪組成と筋肉組成の変化は通常約9週間のトレーニングをしなければならないという報告もあります。
トレーニング開始、2ヵ月後に力(パワー)の強さが最も向上!
※2010年 東京大学の研究
トレーニング開始、2ヵ月後に力(パワー)の強さが最も向上し、3ヵ月後に筋肉量の最大の増加が見られた。
※ ただし、被験者が週4回のかなりハードなトレーニングを行った場合である。
ダイエット目的でトレーニング!
さて、ダイエット目的でトレーニングされるかたも多いので、体重というものでも考えていきましょう。
正直な話、体重の増減の予測はさらに難しく、運動を始めたときの健康状態や、病歴、運動経験、遺伝的要素、食習慣、また、トレーニングの程度も影響を受けます。
そして減量だけが目的となる場合は大きな効果があるのは有酸素運動になります。
有酸素運動を行うことで以下のような効果が期待できます。
①健康状態、運動能力が大きく向上!!
②細胞内の発電所と呼ばれるミトコンドリアが増量する。
③ミトコンドリアは、筋中で酸素をエネルギーに換える働きをし、その数が増すほど速く遠くまで走れるようになり、脂肪も燃焼しやすくなる。
またある研究では約6週間のトレーニングでミトコンドリアの数が、1.5~2倍も増加することがわかっている。
ミトコンドリアが増えれば、エネルギーを多く作れることになるので、結果的にエネルギーの原材料の需要が増えるわけです。
結果的に体内に蓄積させていたエネルギーになりうるものが消費され減量につながるのです。
どのトレーニングを行うにしても、生理・解剖・運動学に基づいた理論にのっとってやっていく事が近道になりますね!